
どんな罰でも受けます…
だから、今だけ許してください。
少しでも長く……この人と居たいと望むことを。
家族に愛されなかった薄幸少女と、冷徹な男が紡ぐ『幸せ』がテーマの和風ファンタジー作品「わたしの幸せな結婚」
前回は、清霞と美世の初デートが幕をあけ、清霞が美世へ着物を送ろうとしていた(+美世と長くいたいと無意識に望んでいる)という、後味が良い話となっていました。
清霞自身、己の感情に自覚がないものの、呉服屋の女将や部下からは悟られてるの、彼らしくてとても大好きです。
また、美世は清霞の優しさに惹かれ、彼が冷徹な男でないこと、自分がまっとうな人間なら一緒にいれるのにと悔やむ姿が愛おしくも切なかったですね。
7話では、デートの続きと、後日談が掲載。
清霞が美世のためにサプライズをして幸せを感じられる一方、今後の修羅場さを予期させる不穏な描写も。
更に、美世の母に関する驚くべき事実も判明します。
- 女性不審なクール系男性が少しずつ心を許し、デレていく描写が好き
- 切ないけど尊い決心描写が刺さる
- 心が暖まりつつも、波乱な描写が待ち構えている濃厚ラブコメファンタジーが好き
※本ページは「わたしの幸せな結婚 七話・初めてのデヱト(後半)」のネタバレありレビュー記事です※
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Contents
【解析】わたしの幸せな結婚 七話「初めてのデヱト(後半)」
登場キャラクター
斎森 美世[さいもり みよ]
幼少期(母の死後)から家族に虐げられ続けた女性。
清霞と過ごす時間を愛おしく思うあまり、今の生活をもう少しだけ過ごしたいと望む。
そのため、自身が罪に問われる未来を覚悟した上で無能力をもう暫く隠す決意をした。
デート後は、清霞からのサプライズに長く見せなかった笑みを浮かべ……
久堂 清霞[くどう きよか]
対異特務小隊の隊長にして、美世の婚約者。
情報屋から『斎森家の現状』と『美世への仕打ち』を知る。
己の心無い初日の対応に後悔しながらも、美世の実母・澄美がいた薄刃家の存在にいくつかの疑問と不安を抱くが、美世との関係は良好のようで初デート時にプレゼントを送ったり、自然と帰宅時間が早くなったりしている模様。
ストーリー・魅どころポイント
清霞を慕う美世の切なく強い決意
甘味処で休憩する清霞と美世。
美世は、周囲から『自分が清霞に不釣り合いだ』と言いたげな視線に気づいているものの、清霞の穏やかな表情を見ていると、最終的に残るのは和みの情だと自覚します。
自分の会話が上手くなくても、叱ったり無視したりなどしない、むしろ返ってくる言葉は…
「私たちはこのままいけば、結婚する仲だ。素直な言葉を口にする方がうれしい」
清霞への想いを抱きながら美世は『自分が能力を引き継げていない現状』と『無教養』である現実を思い出します。
(…旦那さまのことを思うなら、わたしはあなたに相応しくないと自分から真実を告げるべきなのだろう)
しかし、美世は清霞と過ごした日々の中で再び望みを抱いてしまいました。
幼馴染の一件で、二度と、希望を纏おうと思わなかったのに。
(――……少しでも、長く、この人と居たい)
美世はどんな罰をうける未来が待っていようと、もう少しだけ、真実を語らず清霞の傍にいよう。
そう決意したのでした。
清霞のサプライズ、美世の反応に送り主は初めての感情を!?
屋敷へ戻った後、美世は入浴を済ませ、部屋へ戻ると見たこと無い箱が…
中には呉服屋で見た、綺麗な櫛(くし)。
差出人は勿論……
「旦那さま、こんな高価なもの……いただけません」
「気にすることはないだろう。深い意味は考えず、使えばいいのではないか?」
送り主は清霞。
彼は、美世が気に止めていた物である上、実用性のある物を…と送ったようですが、気になる点が一つ。
櫛を女性に送る行為は求婚を意味する。
変な誤解に繋がらないかと内心、冷や汗をかく清霞でしたが……
「ありがとうございます、旦那さま」
美世の控えめだけれど美しい笑顔を見た清霞は、今まで抱いたことのない感情が心に過ります。
これは感動なのか…
興奮?歓喜?……それとも……
斎森家・薄刃家に潜む謎。更に清霞へ魔の手が……
初々しい初デートを終え、職務の日々に戻った清霞は情報屋に頼んでいた『斎森家の現状』についてを聞くことに。
美世が実母から引き継がれるはずの能力を持っていないこと。
継母と義母妹に奴隷同然に扱われ、父親は見て見ぬフリをしていること。
食事を満足に貰えず、笑うことすらできない精神状態に陥っていたこと。
……それらを知らず、初日に心無い発言を自分がしてしまったこと。
(知らなかったとはいえ、悔やみきれない)
清霞は自己嫌悪を抱きつつ、脳裏に浮かぶ一点の謎について思考を巡らせます。
美世の母親・澄美の実家である薄刃家の能力は、異能を持つ家の中でも最も危険視されている『人の心に干渉する物』
なぜ、澄美が斎森家などに嫁いだのか気になるが、久堂家の力では、薄刃家に探りをいれることなど不可能。
姿が見えぬ闇に不安を覚えながらも、清霞は毎日、玄関で出迎えてくれ、美味しい食事をふるまい、その時間を共にする美世に信頼と安堵を感じていました。
(女性に対して苦手意識を持っていたはずなのだが……本当にらしくない…)
幼い頃のトラウマや、嫌悪している母親を想い浮べ自身の変化を噛みしめる清霞。
その背後には『ある人物』の監視がついており……

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【感想】清霞の美世へのデレと、ごりごりファンタジー要素たっぷりな贅沢回!しかし、次から不穏になりそうな予感
美世が1話で仄かな望みすら砕かれたのを思い出すと、彼女の『清霞ともう少し一緒にいたい望み』が芽生える描写、本人にとっては苦渋の決断なものの、読者的には色々と胸にくるものがありますね。
二度と希望を抱くことなく、ただただ死ぬのを待つ気持ちで嫁に来た少女の心がこんなにも変わるなんて……!!
そして、清霞が美世に対して恋心(なお、本人はなかなか認めない模様)を抱いていて、報われてるのがたまりません。
櫛についても、美世が拒否できないような起き方をするなど、既に夫婦感出てて良いですね。
しかも、櫛=婚約を意味する件をやたら意識してる清霞がやっぱり乙女!
後半部分では、美世の実母・澄美のいた薄刃家について描かれていましたが、相当ヤバい家のようで。
下手したら国のトップレベルの地位を得られるレベル……!!
なんで、人を見る目・才能を見る目どちらもない男(美世父)のところへ嫁いだんだろう…
斎森家って清霞がそもそも信用してないって言うくらいだし、そこまで凄いって言われてるようでもないようですし。
澄美が何らかな事情で薄刃家内では怜待遇(美世が適当に斎森家へ嫁に出されたように)だったのか、薄刃家にもやむを得ぬ事情があったのか?
後者だと、薄刃家による斎森家への報復ありそうな気も……
ラストに『鳥型の式』を使って清霞を監視していた人物も気になりますね。
美世の能力を欲しがっている、辰石家当主(幸次の父親)が犯人・超大穴でヤンデレ気味になってる幸次かなと推理していますが、真相は!?
また、単行本1巻には、特別描き下ろしの小説がついているのですが、美世が使い古している櫛に(+花さんとは別に、美世を機にかけてくれた数少ない使用人の話)ついてのエピソードが掲載されています。
また、ここでの、継母…美世に対して虐待超えて下手したら死ぬレベルのことしてるやん…
仮にどんな辛い過去が判明しても絶許なのを再確認できる描写でした。
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