
僕は、こんな女と結婚し、これからを過ごさなければいけない。
けれど、彼女を守れるのは僕しかいない。
……だから僕はこれからも好青年を演じきるよ、美世。
家族に虐げられ続けた幸薄い少女と、訳アリ冷徹男の『幸せ』がテーマの和風ファンタジー作品「わたしの幸せな結婚」
前回は、美世の切ない決意と、清霞が斎森家と美世の過去を知る話が詰まっており、様々な感情が走る内容となっていました。
美世の実母(薄刃家)は、謎が多くあるのも気になるところ。
清霞と美世の絆自体は、段々と強固になっているものの、美世の背景にはあらゆる事情があり、これから不穏な展開が続きそうな予感!?
8話では、清霞へ櫛のお礼がしたいとゆり江に相談する美世という、ほのぼのメインかと思いきや、1話からご無沙汰だった『彼』の物語も垣間見え……
かつて、美世の望みを壊してしまった、あの人の心情と決心をどう捉えるかは読者次第かもしれなせん。
- ほのぼの幸せパートが続くと思ったら…なジェットコースター的な展開が好き
- 段々と絆を深めていく男女のやり取りを眺めたい
- 愛憎渦巻く和風ファンタジーが刺さる
※本ページは「わたしの幸せな結婚 八話・旦那さまへ贈り物」のネタバレありレビュー記事です※
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Contents
【解析】わたしの幸せな結婚 八話「旦那さまへ贈り物」
登場キャラクター
斎森 美世[さいもり みよ]
家族から虐げられ続け、心を病んでいた薄幸少女。
久堂家に嫁入りしたのを機に様々なことが一転する。
清霞へ櫛のお礼がしたいとゆり江に相談し、街へ出るが、楽しく穏やかな時間だけでなく、辛い日々を思い出す目にも遭ってしまい……
久堂 清霞[くどう きよか]
美世の婚約者にして、対異特務小隊の隊長を務める男性。
母親と過去のトラウマが原因で異性不信だったが、美世に対しては心を開いている模様。
今話では、美世がゆり江と街に出る際、自分も行きたいと主張したり、お守りを渡したりなど過保護な面を見せる。
ゆり江
清霞に使える親代わりの使用人。
美世から清霞へ渡すプレゼントの相談され、手伝いをする。
その中で美世は、ゆり江のお陰で自信が少しずつ付いてきたと自覚する場面も。
辰石 幸次[たついし こうじ]
美世の幼馴染で爽やかな好青年。
理不尽な目に遭う美世の唯一の味方だったが、ある事情で香耶と婚姻し、結果的に美世の希望を砕いてしまった。8話では、香耶と結婚した真意の欠片が姿を見せる。
斎森 香耶[さいもり かや]
美世の異母妹。愛くるしい見た目とは裏腹に性格はねじ曲がっている。
継母の影響を受け、姉を長年、使用人のようにこき使い、虐げて来た。
夫・幸次から激しい憎悪を向けられていることに気づいていない、ある意味、幸せな人物。
ストーリー・魅どころポイント
大切な人へ贈り物を考える美世が愛おしい
自分に幸せな時間だけでなく、櫛までプレゼントしてくれた清霞。
そんな彼への感謝を形にしたいと思った美世は、ゆり江に相談をもちかけます。
すると、手作りの品を提案されることに。
最初こそ、確かな目利きを持つ清霞へ手作り品などと困る美世でしたが
「美世さまがお作りになったものならば、何だって喜ばれるはずです」
勇気が出た美世は、ゆり江から借りた本を見て組み紐を作ろうと決意。
長く、綺麗な清霞の髪に合う物を繕うと張り切る美世の表情は斎森家では見ることのない表情となっていました。
組み紐の材料をゆり江と買いにいくため、理由を隠して外出を願う美世と、彼女について行きたいが、かわされてしまい押し切られる形で許可をする清霞。
清霞に至っては、美世が心配なあまり、お守りまで渡す始末。
そんな時間を過ごす中で、美世の表情は更に緩んでいました。
(心配されることが……こんなに嬉しいなんて、思わなかった)
美世を裏切った男のどす黒く健気な真実
美世が幸せな時間を過ごしていた一方、彼女の幼馴染かつ、唯一の味方”だった”男・幸次の家・辰石家では、不穏な空気が流れていました。
父親は美世を手に入れられない腹いせに使用人にあたり怒り散らす日々。
兄は関与せず、母は父を恐れて引きこもってしまった。
鬱憤をためながらも、平常心を維持する幸次。
彼は元々、優しい性格故に、誰かを心から憎むことを殆どしたことがありませんでしたが、ある人物に対してだけ、激しい憎悪が沸く余り、おかしくなりかけることが多々ありました。
……その相手は、大切な人(美世)を傷つけて平気な顔をしている、妻の香耶。
美世のため、斎森家を見張る名目で香耶と愛の無い結婚を承諾した幸次は、本性を隠し、好青年を装い続けることを改めて誓います。
全ては……自分だけが守れる、美世のため。
幸せな時間はつかの間…運命は再び美世を不幸に陥れようとする
清霞へのプレゼントを作るため、街へ出た美世とゆり江。
ゆり江との穏やかな雰囲気から織りなす会話は勿論だが、愛されず、無価値な存在であった自分が誰かのことを考え、悩むのがこんなに楽しいとは思わなかったと美世は改めて今を噛みしめます。
(いずれ終わりはくるけれど……こんな幸せを味あわせてくださる旦那さまには感謝しかない)
ゆり江とのやり取りと、清霞のことを考える時間に幸福を感じる美世。
しかし、用のあるゆり江を待っていた途中、美世の幸せは無情にも汚される展開になり……

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【感想】幸次が自分しか守れないと思っている美世には既に清霞がいるという現実が伝わる回
出だしが美世のサプライズ計画からの過保護な清霞で、幸せ満載回に見えましたが、途中から雲行きが怪しくなり、終盤は一気に落とされるジェットコースター的な回でした。
前半のほのぼのパートが良すぎた故の後半とのギャップさに風邪をひきそう……
清霞は、美世と一緒に買い物行きたがったり、やたら心配したりと、もうデレさの加速度が上限知らずで可愛いの極み。
やっぱり、初デートかなり楽しんでたんだね!とニヤけてしまいました。
途中で美世に渡したお守り、7話で監視されてる話があったので、対策用に能力を込めた物なのかなと予想しています。
(8話の締めを見る限り、9話は修羅場不可避なので効力が発揮するかも!?)
美世の心情的に清霞だけでなく、ゆり江さんの存在も大きいのが分かるのが個人的には嬉しいところ。
今まで卑屈気味になってた気持ちが改善しかけてるのは、ゆり江さんの功績がかなりありそう……
街でのやり取りでの美世、凄く楽しそうでしたし。
あと、冒頭で美世とゆり江さんが一緒にお茶飲むシーンは日常に見えて美世的には劇的変化ですよね。
願わくは清霞×美世とゆり江さんで末永く幸せになって欲しい!
そして、久しぶりな幸次がようやく再登場。
1話で美世に香耶との結婚に関する事実を言い損ねていた幸次ですが、やはり思うところがあっての婚約だったようですね。
誰かに対して憎悪を抱くことのない性格の彼が、唯一そうでないのが香耶なのがじわじわホラー感出てて初見時はゾクっとしました。
ただ、幸次の「美世を守る」の具体案が現時点で謎な上、1話での言動を思い出す限り、本当に実行できるのか不安な部分も…
もしかすると、美世を守りたいけど守れなかった言い訳なのかもしれないし、読者が知らない所で大きい爆弾持ってる可能性もあるのかなと。
あと、美世を守れるのは、既に幸次だけじゃなくて清霞もいるし、実力とか諸々トータルすると、清霞な方が絶対に安全という現実が辛い……
その辺りでヤンデレ化しそうな気もする。
8話では美世と香耶が望まぬ再会をするのが確定なので今から読むのが怖いです。
そして、幸次の兄(美世と結婚する予定だった人物)が1コマだけ出てきましたが、凄く存在感のある人で印象的でした。
絶対、強キャラでしょ……
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