
大好きだった彼氏には、本命がいて、その人と結婚してしまった。
彼氏と奥さんは、自分の存在なんか『無かった』かのように幸せな世界で笑ってて…
あたしは……どこに行けばいいの?どこで泣けばいいの?
外見×隠れた内面のギャップを見ることで、人間の本性や生き様を考えさせられるゾッとしたり笑えたりする漫画「外面が良いにも程がある。」
3話「いたい にがい 少し あまい」では、都合が良い意味で『社内恋愛に向いてる女性』が彼氏から(本命と結婚するから)一方的に捨てられる散々な開幕からはじまる、タイトル通りの苦いけれど甘さもあるビターチョコレートのようなお話です。
好きだった相手がまさかの二股クズ野郎な上に、職場が一緒だから結婚式には出ざるを得ず、職場で元彼からは触れたくない菌のように扱われ…
そんな彼女の行き場の無い苦しみを、救ってくれるのは、あまり話したことのない、隣の課の男性!?
- 辛い経験をした女性が新しい一歩を踏めるまでの話が好き
- ビター度高めの中に見え隠れする甘く優しい描写が好み
- マイペースでつかみどころの無い男性と、クールだけど内心は乙女な女性の組み合わせがツボ
※本ページは「外面が良いにも程がある3話/いたい にがい 少し あまい」のネタバレありレビュー記事です※
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Contents
【解析】3話「いたい にがい 少し あまい」
田代 実鈴[たしろ みすず]
クールで弱さを見せず、秘密は守るタイプな、ある意味・セ●レに向いているタイプ。
2年間付き合っていた基山から一方的に振られ、自分が『遊びの愛人』だったのを知ってしまう。
仕事の都合で元彼の結婚式に嫌々参加する帰り、鳥栖と変化球な出会いをする。
鳥栖[とす]
実鈴の同僚。隣の課なため、実鈴とは殆ど話したことがない。
性格はマイペースだが、相手に無理強いはしない系。
ある偶然を機に実鈴と交流を持ち、少しずつ仲を深めていく。
彼が実鈴に対して、やたらと面倒を見る理由は不明。
基山[きやま]
実鈴の先輩社員で元恋人。
本命と遠距離恋愛中だったため、その間の欲解消目的で実鈴と付き合っていたが本命が妊娠したため、関係を終わらせた。
会社では実鈴を避け、徹底的に無視している。
ストーリー・魅どころポイント
私が「愛人」だった…恋人と破局&結婚式強制参加の苦痛コンボ
「俺、結婚しようと思って……」
「子供ができてさ……だから実鈴とこれっきりにするわ」
恋人との終焉は突然、最悪の形でやってくる。
田代実鈴は、2年間交際していた、会社の先輩である基山から『本命』が妊娠したから結婚すると一方的に告げられ、別れることに。
本命は学生時代からの恋人らしく、自分が『都合の良い愛人』だったのを知り絶望する実鈴。
更に実鈴は職場の都合上、基山の結婚式に出席をしなくてはならず、そこで改めて自身の存在価値を知ってしまいます。
(あたしは、奥さんの白いドレスには絶対あってはならない黒いシミだったんだ…)
基山の結婚式を終えた帰り、行きつけのバーでマスターや店員に愚痴を言いながら酔い潰れる実鈴。
(あー生きててすいませーん…このまま呑み続けてたら、あたし、溶けてなくならないかな?)
自暴自棄になりながら意識が途絶える実鈴。
翌日、頭痛で起きると自宅のベッドに。
無意識に帰って来たのかと思った矢先、隣には知らない男が寝ており…………
ほぼ話したことない同僚と変化球な交際スタート!?
実鈴と添い寝していた男は、隣の課の鳥栖。
元々、碌に話したことのない二人でしたが、鳥栖が立ち寄ったバーで酔いすぎてハイテンションになっていた実鈴と遭遇。
余りにも酷い有様だったようで、鳥栖が実鈴を送り届けたらしく、手は出していないとのこと。
「田代さんってクールで感情を出すタイプに見えなかったから意外だったよ」
「まあ、仕方ないよね…新郎が二股デキ婚の元カレだもんねえ…」
長年隠していた事情を知られていること、飲酒後の記憶がない焦燥感に実鈴は、鳥栖に口止めをお願いします。
すると…
「じゃあ、俺と付き合わない?失恋の痛手には新しい恋っていうしさ」
新たな一歩を阻止するのは恋のトラウマと、元彼の無慈悲な暴言
マイペースで掴み所の無い鳥栖と交流委をはじめた実鈴。
鳥栖が、捨てられずにいた基山の置いて行った持ち物を全て処分してくれたり、元気づけてくれたりと献身的に接してくれるおかげで少しずつ笑えるように。
段々と関係が深まり、雰囲気が良くなった鳥栖は実鈴に口づけをしようとしますが…
「あんな喪失感を味わうくらいなら、踏み込んだ関係なんて欲しくない」
基山にただ振られただけでなく、『表には出したくない存在』として処理された実鈴は新しい恋をするのが怖くなっていました。
鳥栖は実鈴の気持ちを尊重し、今の関係を終わらせることに。
1週間後。
鳥栖とは従来の『同じフロアにいる同僚』に戻った実鈴。
どこか、寂しさはあるものの、会社で事情を知らない同僚と一緒に基山の家庭や子供の話ができるくらいになれたのは鳥栖がいてくれたから。
心の中で鳥栖に感謝を言いつつ、実鈴は自分なりの新しい一歩を踏み出そうとします。
しかし、給湯室で偶然、基山と二人きりになった実鈴は雑談をする最中、現実を思い知らされることに。
彼にとっては実鈴はシミどころか…
「それ、子供の写真ですか? 見せてくださ………」
「は?やだよ。危害加えられたらコワイし」

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(本作は全話が一気に読める単行本版仕様です)
【感想】最後に分かる鳥栖の誠実な愛は全米が泣くレベル
鳥栖がタイミング良く実鈴の新しい恋人になろうとする展開に少女漫画ヒーローみを感じながら読んでいたら、ラストで分かる実鈴の面倒を見ていた理由と、実鈴にかけた言葉に泣いた読了でした。
途中まではかなり胸糞な展開が続いたので、鳥栖の存在には本当救われました。
一番救われたのは読者ではなく、実鈴なんですがね。
最初こそは、ほっとけない感情が大きかったように思えましたが、一緒にいる内に恋心も積もっていったからこそ、一度、実鈴に拒否された時も無理強いしなかったんだろうなあ…
本当に初めての一夜時も手を出して無かったようですし、めちゃくちゃ誠実……!
関係を終わらせたように見せかけて、実鈴が傷つかないよう見守っているのも健気でしたね。
実鈴は一方的に別れられただけじゃなく、実は自分が愛人だった・仕事の関係上元彼の結婚式に参加させられる・基山は実鈴に情がないどころか、やり目的&今は触れたくない病原菌みたいな扱い…と、人によっては事件起こすレベルのことをされており、鳥栖がいるのは分かっていても、彼女の心が心配でしたが、あとがきに描かれていた『鳥栖との締めシーン10分後』のイラストを見て凄く安心した次第です。
単行本全体のテーマである『外面』は、3話だと普段クールだけど実は……な実鈴が当てはまるように見えて、基山もなのかな?と感じました。
会社では良いパパ(笑)してて裏では実鈴の性格を知っているから故の態度をしていたという。
実鈴が本質的に奥さんや子供に危害を加えないと知ってあの暴言吐いたとしたらクズof the クズですね。
あとがきでの実鈴との会話的に鳥栖がキレ散らかした理由と言葉の意味を理解していないようにも見えるのである意味、奥さんと子供の方に同情心が……。
サイコパスクズというより、考えが浅いバカなのかも。
(万が一、鳥栖の言った「もしもの話」が本当になっても自分のせいだって思わなそう)
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