「尚輝が…あたしを殺そうとした？」
「用済みだったんでしょう？アイツの目的は……」
突然告げられた恋人の正体。
信じられない……彼はそんな、悪い人じゃない。
なにより、ストーカー女の言動なんか……
行動力カンストのストーカー女に彼氏とのラブラブ生活が壊される、ホラーサスペンス作品「特定犯 〜ストーカー女に住所がバレました〜」
ストーカー女の襲来を機に恋人・尚輝の失踪と浮気。
あらゆる事件に巻き込まれ、とうとう自身もストーカーになりかけていた朋美でしたが、佳津子の出現で事態は一変。
大好きだった尚輝のとんでもない秘密を知ってしまいます。
更には、ある理由で自分が殺されかけていたという残酷な真実も。
疑惑が色濃いけれど未練のある恋人。
飼い猫を救ってくれた上に自分に協力的なストーカー女。
朋美が信じるのはどっち！？
- 話を最初から再度読みたくなる、真実判明回が好き
- ほぼ黒確定の相手に対する未練で葛藤するシーンが刺さる
- 敵だと思ってた相手と手を組み、本当の敵との戦い（？）に挑むシチュが読みたい
※本ページは「特定犯 〜ストーカー女に住所がバレました〜4話」のネタバレありレビュー記事です※
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Contents
【解析】特定犯 〜ストーカー女に住所がバレました〜 4話
登場キャラクター
朋美[ともみ]
安月給のOL。
恋人をストーカーしていた佳津子の助けで尚輝の本性を知ることに。
自分が騙されていたこと、殺されかけていたことを知っても、尚輝への想いから葛藤してしまい…
佐藤 尚輝[さとう なおき]
朋美の彼氏。
真里江と関係を持ち、浮気しているように見えたが、尻軽では済まされない正体が判明する。
江藤 佳津子[えとう かづこ]
とある理由から、尚輝を追うストーカーをしていた女性。
尚輝の殺人未遂を防いだり、朋美に真実を告げるものの信用してもらえず、ある手段を決行する。
真里江[まりえ]
朋美の元を去った尚輝と同棲している女性。関係はかなり深い模様。
尚輝の浮気相手……に思えたが？
ストーリー・魅どころポイント
信じていた恋人に騙されてた挙句、用済みと●されかけていた真実
「現実から目を背けないで最後まで盗聴なさい…」
佳津子がしかけた盗聴器で尚輝と彼の浮気相手である真里江の情事を聞く朋美。
（大丈夫…あたしは尚輝と婚約した仲だから……）
気丈さを保ちながら真実を聞き続ける朋美の耳に覚えのある会話が。
「もうすぐ念願の独立だ。ただ資本金が、あと20万くらい、いりそうなんだ」
「出すっていっても俺たちの会社なんだから…結局は俺たちの財産になるんだよ」
かつて自分が尚輝に言われた言葉。
それを信じて託したお金は300万円。
逆上した朋美は尚輝の元へ殴り込みに行こうとしますが、佳津子に止められ一旦、その場を離れることに。
その後、朋美と佳津子は、朋美の自宅で改まった話をすることに。
過去、朋美は佳津子にプランターを落とされ、殺されかけましたが、犯人は尚輝だったことを知ります。
「あれを落としたのは尚輝よ…まあ、この子が鳴いて知らせたからあなたは避けられたみたいだけど」
用無し（金を絞り取った）朋美を殺して、佳津子に容疑をなすり付けようとしたこと。
朋美は、飼い猫のコタローの鳴き声で助かったこと。
尚輝が余計なことをしたコタローを殺そうとし、佳津子が助けたこと。
当時の尚輝の行動は佳津子に撮影されていました。
未練タラタラな朋美。ストーカー女の荒療治
世界が反転するような真実を聞き、朋美は初めて佳津子と直接対面した時の言葉を思い出します。
「別れなさい……さもないとひどい目にあうわよ」
「最初にあった時、警告したでしょ？」
「そういう意味だとは思わねーよッ！！！！」
佳津子からの情報を総合すると、尚輝の正体は詐欺師。
朋美、佳津子、どちらも100万では済まされない単位の額を尚輝に渡しています。
恐らく、真里江も二人と同じ被害者。
借用書すら作っていない状態故に、お金は簡単には取り戻せない。
だからこそ、佳津子は尚輝を付け狙い、詐欺罪が立証できる証拠を集めるべくストーカー同然の行為をしていました。
今まであったことから、尚輝が黒なのは100%。
しかし、朋美の心中には尚輝への想いと佳津子への疑心が残っていました。
「尚輝がそこまで悪い奴だなんて思えない。あんたの作り話の可能性もある。撮影したデータだってコラ画像かもしれないし……！」
恋人への未練が消えない朋美に対し、佳津子はある提案をします。
それは、朋美からの信頼を得るためだけではなく、自分や現在の被害者・真里江のためでもありました。
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【感想】バーサーカー朋美と聖女・佳津子のやり取りが面白過ぎる
2話くらいから不穏かつ怪しい動きが多かった尚輝の正体もとうとう判明しましたね。
よくよく考えたら、起業関係は騙しの王道手段…で終わらず、佳津子のヤバいストーカーっぷりで上手く濁すという絶妙さが好みです。
例の台詞もそういう意味だったのね！と納得。
（あそこで佳津子を訳あり美人にしてたら1話で察してしまう方が多かったと思う）
朋美は佳津子を信じきれず、尚輝に未練があるようですが、4話の最後の方ではかなり良いコンビになってる感じも。
真里江のアパートへ再度行く時もかなりの力技を披露していましたし。
今までの話でもバーサーカー感が色濃い子なものの、好きな人には一途で、でも全然報われないの辛すぎる……
本来、愛猫共々、殺されかけてた件を知ったら100年の恋も冷めそうですが、あそこで佳津子の写真をコラだと反論するくらいだから、相当惚れこんでたようで。
過去の回想シーンでは尚輝が初々しい好青年感出していたので、朋美の好みを分析してああいうタイプを演じていたのかも。
1話の感想で「ホラー・胸糞表現のために動物をＸＸするのが地雷」と書きましたが、まさか佳津子のお陰でコタロー（朋美の愛猫）が助かっていたとは…！！
ナイフ持ってる尚輝相手にも動じず、普通にベランダ（そこそこ高い階）を使って逃走するのかっこよすぎるのでは。
（尚輝が佳津子の逃走につっこみじみた台詞吐いてたのツボでした）
それもあってか、コタローが朋美より佳津子に懐いてるシーンにはつい笑ってしまいました。
佳津子は全国の猫好きから感謝状送られるべき…！
そして、現在進行形で騙されている真里江に対しても情があるようで、中身はかなりの聖女なのでは。
こっそりと、朋美の新居の合鍵作ってたり、やってることはヤバいことが多いんですが、当人なりの『未練は無い』の現れなのかも。
5話では、真里江の説得（？）、展開によっては尚輝との対決でクライマックスに行きそう。
尚輝が朋美と再会した時、どういう態度するのかが個人的に楽しみです。
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