
何をされても、奪われても……諦めれば楽になる。
それが、わたしの生きるための処方術だった。
でも、これだけは譲れない。
……あの人の傍にいるのは、わたしでありたい。
家族に虐げられ続けた幸薄い少女と、訳アリ冷徹男の『幸せ』がテーマの和風ファンタジー作品「わたしの幸せな結婚」
今回は修羅場からはじまり、修羅場で終わる波乱回となっております。
己の欲のために、美世をさらい、婚約破棄させようと企む斎森香耶と辰石実。
二人のせいで清霞との幸せが止まってしまった美世は、辛い思い出しかない場所に閉じ込められ、心身共に苦痛を味わうことに。
一方、清霞は美世の父・斎森真一と対峙。
そこでは、ある問いを機に美世の新たな情報も……?
痛々しい描写が多い回ですが、清霞と美世の強い絆を改めて知れる15話となっています。
- 複数の憎悪や欲、愛情などが交差する回が好き
- 今まで抗えなかった少女が、変わる姿を見たい
- 意味深さを感じる台詞が多いストーリーが読みたい
※本ページは「わたしの幸せな結婚 十五話・譲れないもの」のネタバレありレビュー記事です※
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Contents
【解析】わたしの幸せな結婚 十五話「譲れないもの」
登場キャラクター
斎森 美世[さいもり みよ]
家族から虐待を受け続けていた薄幸少女。
清霞が欲しい香耶と、薄刃家の能力を求める辰石実により拉致される。
斎森家の蔵に閉じ込められ、香耶と香乃子から暴力を振られながら、婚約破棄の命令をされるが…
久堂 清霞[くどう きよか]
美世の婚約者にして、対異特務小隊の隊長を務める男性。
幸次と共に美世を救うべく斎森家に突入するが、斎森真一に足止めされる。
その際、清霞は真一に『美世に関する、ある疑問』を問いかける。
斎森 香耶、香乃子[さいもり かや、かのこ]
美世の異母妹と継母。長年、美世を虐待し続けていた。
ひと目惚れした清霞が欲しい香耶と、調子に乗る美世が気にいらない香乃子は、美世を心身共に苦しめ婚約破棄させようとする。
斎森 真一[さいもり しんいち]
美世の父親。香乃子と香耶による美世への虐待を止めずにいた。
今回の、辰石実と香耶の暴走を知らなかった模様。
清霞から、美世を久堂家に出した真意を問われ、本心を口にする。
辰石 幸次[たついし こうじ]
美世の幼馴染。現在は訳あって香耶の夫。
清霞と共に美世を救うため、斎森家に乗り込み、真一と実の醜い本性を改めて知ってしまう。
辰石 実[たついし みのる]
辰石家の当主。美世の能力欲しさに、香耶の作戦に協力した。
薄刃の能力が欲しいあまり、息子の幸次を犠牲にしても厭わない暴走をする。
ストーリー・魅どころポイント
トラウマを思い出す場所で暴力を受け残酷な命令をされる美世
何者かに拉致された美世は、意識を取り戻し周囲を見回します。
(ここは……斎森家の蔵!?)
過去に何度も閉じ込められた場所だと分かった瞬間、寒気が過る美世。
更に自体は悪化し、蔵の中には異母妹・香耶と継母・香乃子がやってきました。
「あなたのせいで、わたくしの人生はまたおかしくなったわ!」
「おねえさまに久堂さまの妻は荷が重過ぎるでしょ?」
「婚約破棄したら…幸次さんを返してあげるわ」
清霞との婚約を破棄するよう命じられながら、頬をはたかれ、足で蹴られ…
暴言と暴力を振られ続ける美世。
かつて、斎森家にいた時、美世は数々の理不尽に対し『諦め』ていました。
そうしなければ、生きていきていけなかったから。
(今回も諦めて、彼女らの言う通りにすれば…助かるのだろう)
(母の形見を燃やされた時も、わたしは、同じようにしたのだから……)
美世の父親・真一の「本当の思惑」
斎森家の門を盛大に破壊した清霞の元へ駆け寄ってきたのは、美世の父・真一でした。
真一は事情を把握しきれていない様子で、清霞の要件を聞くと顔を青ざめ出します。
「まさか…そのために?辰石め…巻き込みおって…」
「ひとつ……聞いておきたい」
少しの間を置き、清霞は真一へある問いかけをします。
「美世を私に嫁がせようとしたのは…美世を守る行為に思えたが…父としての愛情はお持ちなのか?」
清霞からの問いに真一は『美世への本当の気持ち』を語り出し…
清霞の猛進と幸次の失望。二人は美世の元へ行けるのか!?
真一から語られる『美世への気持ち』を聞いている最中、辰石実の出現で話はこじれ、清霞は二人と戦うことに。
清霞の能力は桁違いで、真一と実は為す術なく倒されます。
比べることすらおこがましい…
清霞の強さに圧倒されつつも、幸次は美世が閉じ込められているであろう場所を推理します。
「斎森の家出人を閉じ込めるのに適した場所……裏庭の蔵!?」
話していると、清霞と幸次の周辺には炎の結界が貼られ、屋敷内は火の海に。
清霞と幸次を追って来たのは…………
(ー………は……僕が焼け死んでも……良かったんだ)

【感想】数話前で香耶に少し同情した気持ちを返してくれ!!
所々に重要な台詞があるものの、清霞が強すぎ&かっこよすぎ!!!!&美世が健気で早く助かって!!!という気持ちで脳がいっぱいになる話でした。
美世が理不尽に酷いことされる描写は、本当に辛くてたまらなかったです。
あの酷い暴言暴力の嵐が過去の日常だと思うと吐き気が止まらない……
数話前で少し香耶に同情したのを後悔するくらい胸糞。
余程の改心をしない限り、私は香耶に二度と同情しないと決めた15話でした。
(香耶の台詞的に、幸次との結婚は美世いびりの一環だった?)
そして、更に痛い目に遭うと分かりつつ、美世が、清霞との関係、清霞・ゆり江さんと過ごす日常を守る姿は15話内にはおさまらず、今まで今作の中で一番心に響きました。
できれば早めに報われて欲しい。
結局、真一が久堂家に美世を嫁がせた真意と、美世への本心は、あの言葉通りなんですかね?
台詞を見る限り、薄刃の力を恐れている描写があったので、過去、薄刃家と何かあったのかもしれない。美世に対する答えも、どこまでが本心なのか?
(嘘がないなら、相当なやつですよね)
久堂家との婚約関係含め、改まったアンサーが欲しいので、今後に期待したいけど、それ以上でもそれ以下でも無い締めになる予感も…
あと、美世の婚約の詳細を香乃子がよく理解してない様子も気になりました。
香耶が無知で久堂家および、清霞をよく知らなかったのはまだ分かるんですが、香乃子が手のひら返して婚約破棄させようとした意図が15話内では理解しきれず…
ただただ、澄美への逆恨みが過ぎて、幸せそうな美世が気にいらないだけ?
清霞が屑二人をボコボコにしてくれるのはスッキリするんですが、その辺りが気になって仕方なかったり。
辰石実、息子もどん引きな暴走をしていましたが、あれもある意味、薄刃の力に取りつかれた人間の末路なのかも。
そして、義父と父親の本心を知って、心がすり減りまくってる幸次もかなり辛い。
特に実の親がアレやったら、ショックとかいうレベルじゃないよね。
やっぱり、今回を機に香耶と離婚&辰石家と離別して、新しい人生を歩くのが彼のためになるのかも。
たぶん、一志(幸次兄)は性格的に喜んで協力してくれると思います。
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