
「過去を捨てるつもりはない…けれど、ここで、区切って進む。幸せを得るすべをわたしは持っているのだから」
少女は既に手にしていた。
過去の小さい幸福だけに縋らず、新しい幸せを手に入れる術とそれを教えてくれた大切な人を。
義母と異母妹から理不尽な暴力を受け、結婚破棄を強いられる美世だったが、清霞と幸次に助けられ、最悪の事態は避けられた。
美世を巻き込んだ件を狂った理由を発して正当化する香耶。
それは、親の歪なしつけが元凶だと察する清霞であったが、味方するのはもちろん、美世であった。
焼け崩れる斎森家。
清霞は美世を助ける一方で乱心する香耶を助けたのは、彼女を恨んでいたはずの幸次で……
悪夢のような誘拐事件から救出された美世。
母との夢を見つつ目を覚ました後、清霞から聞く衝撃の結末とは?
※本ページは「わたしの幸せな結婚 十七話・婚約」のネタバレありレビュー記事です※
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Contents
【解析】わたしの幸せな結婚 十七話「婚約」
登場キャラクター
斎森 美世[さいもり みよ]
辰石実と香耶の仕組んだ誘拐事件から無事に救出された。
清霞に介抱されながら、斎森家・辰石家の末路を知らされる。
その後、母との夢の真相を知るため、斎森家に行きたいと望むがそれは新たな一歩を進むための物だった。
久堂 清霞[くどう きよか]
攫われた美世を救出後、諸々の処理に奮闘し、美世に気苦労をかけさせぬよう勤める。
美世に縁談の真実を話しつつ、自らの気持ちを改めて伝えた。
辰石 幸次[たついし こうじ]
美世の幼馴染。
清霞を通じ新たな目標が芽生えたため、実家を離れることを決意。
その際、美世との関係を区切りつけようと別れを告げに来る。
ストーリー・魅どころポイント
事件のその後、美世見た夢の真実
「お母さま……わたし、まだそちらへは行けません」
久堂家に戻った美世は眠る中で実母・澄美との邂逅を果たします。
何故か澄美は『斎森家の庭』で会おうと語りますが真意は分からず。
その後、目を覚ました美世は、清霞・ゆり江から手厚く介抱されることに。
特に清霞は食事の手伝いをしてくれるほど過保護になっていました。
美世の意識がおぼろげになっていた最中、清霞は事件の後処理をしていた模様。
斎森家は全焼。
美世の両親は、地方の別邸へ行かざるを得なくなり家業も続けられない様子。
しかし、香耶だけは違う道を歩まされるようで……
実家がに取り壊されるのを知った美世は清霞に実家に戻りたいと頼みます。
理由は家への未練ではなく、夢で見た母とのやり取りの真意を知りたいから。
そこで美世は、なぜ、斎森家の庭で母が自分に語りかけたのかを察し、今までの人生に区切りをつけます。
(お母さまは、わたしを前へ進ませるために夢にでて斎森家へ呼んでくれたのだわ…)
清霞と美世、そして幸次…それぞれが歩む新たな道
清霞と共に久堂家へ帰ろうとする途中、幸次に声をかけられた美世は、僅かな時間、久しく話すことに。
辰石家は、実が責任を取る意味で当主の座を降り、幸次の兄・一志が辰石家現当主になることで久堂家の下につく形になりました。
また、幸次自身の立場(次期当主)はそのままで、清霞は幸次の働きによっては斎森家の再興もありえると声掛けをしてくれていました。
「僕…悔しかったんだ…何もできなくて」
幸次は、清霞を通じ「自分も守りたいものを守れるようになりたい」と決意し、旧都で異能の修行をするため、家を出ることを美世に語り、一時の別れを告げます。
対する美世は、環境などのせいで結ばれることは無かったけれど、幸次のお陰で今まで生きて来れたことを改めて噛みしめ、二人はそれぞれの道を歩む別れをしました。
幸次との関係にも良い区切りをつけられた美世はその後、清霞と正式な婚約をする流れに。
その際、どうして自分が清霞の婚約者として選ばれたのか、そして、今の清霞の気持ちと想いを告げられます。
「これから先…苦労をかけることもあるだろう…だが、私はお前を一緒になりたい」

【感想】美世・幸次が選択する「区切り」と、清霞の想いに泣く神回!
作中で美世本人が発した通りあらゆる物事に「区切り」が付く回でした。
美世がこれまでの人生を無かったことにせず、清霞と未来を歩んでいくと決意するシーンは初期の辛い描写を見ていた身としてはとても心が救われた気分です。
(あと、前も語りましたが美世は清霞に対してはもちろんですが、ゆり江さんにも敬意と感謝があるのが物凄く好きです。情の深い子なんだなあ…的な意味で)
斎森家・辰石家のその後、香耶に関してはちょっと意外というか、本人に変わる気が少しでもあれば変われるという意味ではかなり恩情のある扱いでしたね。
これって清霞の配慮なのかな?
香耶はかなり酷い女でしたが、両親がほぼ元凶だったので、可能ならやっぱり変わって欲しいところ。幸次との婚姻関係もそのままらしいので。
幸次も前向きな目標を立てつつ、美世との関係に区切りがつけて安心しました。
一時はヤンデレっぽい状態になってて心配でしたが…
個人的に美世が幸次のある問いかけに対してあえて嘘をついたのは良判断だと感じたり。
あの時、美世も幸次に好意があったかもしれないけど、今の美世は清霞がいるからねという意味で。
(清霞×美世過激派の妄言)
そして、何と言っても清霞の魅力がかなり詰まった回だったかなと!
最初では美世に過保護なほど面倒を見る面(清霞に食事食べさせてって照れる美世が最高に可愛かった)が見れ、中盤では、さりげなく幸次のフォローしてるし、ラストのプロポーズは不器用さも交り合いつつも誠実で、清霞の美世への想いっぷりを改めて感じました。
自分のことを「つまらん」ってつい自虐しちゃうのも可愛い…
清霞も、美世と出会ったことで、考えというか感情の出し方が変わったんだろうなと思うと、素晴らしい唯一無二な関係性だな感じました。
17話で無事に婚約成立ということは、次回以降は、とうとう今まで出て来なかった久堂家の人間が出て来る予感!?
初期の清霞および、久堂家の噂関係的に、こちらもご都合ではいかない感じも…
ただ、清霞が何があっても美世を守るスタイルなのは今回じっくり描かれていたので、二人の関係にヒビが入ることはないかなと信じております!
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