
彼氏の浮気は今回が初めてじゃない。
本当は怒りたい、浮気は止めてと言いたい。
けれど、彼は責めると去ってしまう。
…だから笑って優しくして『現実』を取り除けば良いんだ。
外見×隠れた内面のギャップを見ることで、人間の本性や生き様を考えさせられるゾッとしたり笑えたりする漫画「外面が良いにも程がある。」
4話(最終話)「優しい毒薬」では、大好きな彼氏のたった一つの悪いところ『浮気常習犯』に目を瞑りながら、じわじわと心を痛めている女性のお話です。
浮気は男の本能。
最終的には自分の所に戻ってくるのだから…と2回の浮気を許容する杏奈。
そんな彼女に辛辣な指摘をするのは、優しくて穏やかな彼氏とは正反対なS気味の同僚。
杏奈は薄々、真実を分かっていても、彼氏との関係を選択します。
しかし、健気な想いはあっさりと裏切られ…
- 優しさの真意を問われる話が読みたい
- 浮気男のバグった優しさに依存する女性が解放されるシナリオが刺さる
- ぶっきらぼうな男の誠実な優しさが見れるシチュエーションが好き
※本ページは「外面が良いにも程がある4話/優しい毒薬」のネタバレありレビュー記事です※
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Contents
【解析】4話「優しい毒薬」
杏奈[あんな]
浮気癖のある彼氏に悩まされている女性。
幼少期の経験から、雅由のような穏やかな男性が好みなため『浮気する点』は許容することで今を維持している。
重度の卵アレルギー。
雅由[まさよし]
杏奈の彼氏。
過去に浮気をしており、2度目の浮気が杏奈の同僚・荒尾の密告で判明した。
一見、温厚で優しい男性だが、『そうでない点』が多々あり、杏奈はそれを見ないようにしている。
荒尾[あらお]
杏奈の同僚。
外見は黒髪眼鏡の真面目系で中身はぶっきらぼう。
歯に布を着せぬ言動が多い故に、杏奈からはやや避けられ気味。
雅由の浮気現場に偶然出くわし、証拠写真を撮り、杏奈に渡すが……
ストーリー・魅どころポイント
何度も浮気をするクソ彼氏に縋るダメ女の心の内
「このニヤケ顔のアホ面男……杏奈さんの彼氏じゃないですか?」
杏奈が同僚の荒尾に見せて貰った写真に写っていたのは、恋人の雅由……と見知らぬ女性。
さりげなく探りを入れるなどし、浮気確定が確定したわけで。
(……雅由の浮気は2度目だったりする)
雅由は過去にも浮気をしており、前回は杏奈がそれに対して泣きながら激怒したものの、返って来た言葉は
「いつまでグチグチ言ってんの?」
彼氏の性格と、姉からアドバイス「責めたって逆効果」「浮気は男の本能」を
考慮し、杏奈は今回の浮気を水に流すことにしました。
(モヤモヤはするけど、浮気以外は問題ないし…どーんと構えてれば大丈夫!)
ムキになればなるほど、雅由は冷めてしまう。
だから、あたしが我慢すれば良い。
そう思うことで杏奈は、現実を見て見ぬふりをします。
彼氏がまた浮気をするであろうこと、自身の心が傷ついていることに対して。
同僚の正論極まりない指摘を受け入れないのは意思の強さ?洗脳?
「浮気は男の本性ですから!生理現象!ウ●コすんのと同じ!」
「その糞尿垂れ流し男と付き合ってる杏奈さんってなんなんっスかね」
杏奈が雅由と修羅場にならなかった報告を聞き、落胆する荒尾。
荒尾は杏奈の勤務するカフェの調理担当で仕事はできるものの、口が悪く、ぶっきらぼう。
昔、乱暴な男の子に虐められた経緯がある杏奈は、S気味な荒尾を苦手としていました。
「浮気、初めてじゃないんでしょ? なんでそんな男と付きあってるんですか?」
「いつもあたしを大事にしてくれるから…まあ、それが誰にでも優しかったらダメなんだけどね」
雑談交りに荒尾と雅由の話をしていく内に、
杏奈は荒尾の言い分が正論であることや、本当は雅由に怒りたい本心を悟りますが
(でも、怒ったら、雅由はほかの女の子に持って行かれちゃう…嫌だ…)
荒尾の前では意思の強い女を演じていた杏奈でしたが、雅由への想いは愛ではなく執着・洗脳状態で……
彼氏の「アレルギーは甘え」で死にかけ…本当の優しさとは?
荒尾の指摘で少しだけ心が揺れ動きながら帰宅する杏奈。
家では雅由が杏奈のためにとハンバーグを作っていました。
「あ、あたし…ハンバーグは……」
杏奈は重い卵アレルギー持ち。
しかし、雅由は『杏奈も食べれるやつだから』と返します。
彼の優しさに、自分の選択は間違えてなかったと思う杏奈は、疑いもせずハンバーグを完食。
数分後……
(あれ…? おなかが……?)
皿洗いをする最中、杏奈は体の違和感に気づきます。
「なーんだ、大丈夫じゃん。好き嫌いのレベルかよー」
「さっきのハンバーグ、実は卵入れてたんだよね」
笑顔で告げる雅由。
杏奈はその場に倒れてしまい……
「いやーまじ、ビビったわー。イキナリ自分で注射ぶっ刺したのすっげーな!」
手持ちの薬を使い、救急車を呼んだことで大事に至らなかった杏奈でしたが、隣で他人事のように笑う雅由を見て形容し難い感情を抱きます。
(あれ…なんだろう…うまく笑えない……薬のせい……なのかな?)

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(本作は全話が一気に読める単行本版仕様です)
【感想】「優しい」って場合によっては地雷レベルの短所だよね
アレルギーは甘えって言う奴が超地雷なので、荒尾が終盤で論破してくれ、大変スッキリしました。
一気に荒尾が好きになってしまったよ…!!!
(荒尾自身もアレルギーは甘えの被害にあってて、しっかりリベンジしたエピソードがこっそり好きです。こういう逞しい人間になりたい)
雅由、優しいか否かの問題以前に、宇宙人やん…
感覚が狂い過ぎてて、杏奈は本当に洗脳(by荒尾)されてたのでは…と思わずにはいられませんでした。
そして、『ムキになる方をバカにして有耶無耶にする』のが天才的に上手かったようで。
杏奈は、アレルギーの件や荒尾のお陰で、雅由と添い遂げるなら命がいくつあっても足りない(相手は自分の命に関わることすら適当)のを知れて本当良かった。
あのまま付き合ってたら、冗談抜きで殺されてた可能性も……仮にそうなっても雅由は絶対罪悪感抱かないぞ。
そして、杏奈のお姉さん(もしかすると両親も?)もある意味戦犯かと。
杏奈を大切にしない時点でもうクソだし切るべきなのに……
(浮気の件を責められた時の雅由の態度が本当にクズ)
『不倫は文化』みたいなやつは、本当、不快極まりないです。
あと、杏奈が冒頭で言ってた『どうでもいい人は、どうでもいい造形に見える性質』がラストに活かされたの、めちゃくちゃ笑いました。
序盤で落書きみたいに映ってた荒尾(苦手な相手)が最後には…な描写も最高です。
今後、もしかして…なニヤニヤ要素を抱きながらの読了、良かったです。
今回の話、優しいって何だろう?が濃縮されていて、とても興味深かったです。
彼氏に縋る形で己の心を蔑ろにしながら『優しい』を貫き通して裏切られた杏奈
彼女の優しさに甘えて、自分に徹底的に『優しく』した雅由
杏奈の盲信っぷりに呆れつつも『優しさ』でストレートな指摘をした荒尾
私はやっぱり、言い方が多少きつくても荒尾みたいな優しさが良いなと思いました。
余談ですが、あとがきを見ると雅由の浮気相手、1話に出て来たマミちゃんらしく。
意外なところのクロスオーバーで笑いました。
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